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2016年04月27日

梅雨が来るまえに

秋から冬にかけては生長がゆっくりだった芝生。
暖かくなるにつれモリモリ伸びてきたので、
梅雨入り前にさっぱり散髪することにしました。




芝刈るぞー!
(ちなみに足元の一升瓶に入っているのはガソリンです)


ヴァイィ〜〜〜ン!!


私(ヨメ)もやってみましたが刈払機にビビってへっぴり腰。
なかなか刈れません 汗。



ついでに元気に増えまくっていたセンネンボクも思い切って枝から散髪。
しなやかで台風の風でも折れないセンネンボクですが、手では簡単にポキポキ折れます。



刈った芝生とセンネンボクの葉っぱを熊手で集めてそうじをしたら散髪完了!
元気に増えたセンネンボクも野生的でたくましいですが、生け花と一緒で足元を整理したらモッサリがスッキリに変わりました。
毎日落ちてくる葉っぱも少しは減るのを期待して。





カイロ氏による最終点検。


「しっかり刈れてますねぇ。。。合格!」



うちで植えている芝生はセントオーガスチンという種類ですが、
生長すると茎がだんだん詰まってきて、雑草が生えにくくなります。
ありがたいですね。


伸びていく茎。









また、周囲にもどんどん伸びてひろがっていきます。

ここがぜんぶ芝生で覆われるのはいつになるのでしょうか。楽しみです。





しばふを植えた時の記事↓
しばふを植えたら
お庭デビュー



  


2016年04月05日

青のじゅもん

不思議なことに、1960年代~80年代はじめごろに建てられたと思われる青く塗られた建物が本島全域に分布しています。

その時は青いペンキが多かったのか流行りだったのかは分かりませんが、なぜか青いペンキを塗った建物が多いのです。



本部町
壁のトタンと軒の柱と梁が青いです。丸太を使うと柱が少なくてさっぱりします。



名護市
空の色と建物の色が調和してとてもきれいです。
バス停もかなり効いています。



沖縄市
手が届くところだけは塗り直したのでしょうか。窓の格子の上の⊿も見逃せません。雨仕舞もバッチリです。



宜野湾市
珍しいトリコロール。別棟のスラブヤーと色づかいを揃えて、唯一部分的に庇だけ繋げて赤のラインを通すことで全然違うかたちの建物だのに見事な一体感が出ています。
庇にひびが入るので、今ではこういうことはほとんどやりません。やるとしてもひび割れを恐れて、倍ぐらいの厚さになるでしょう。でもそうするとこの鋭さは出ないと思います。
目立ちませんが門扉もしっかり効いています。



那覇市
年季を感じます。同じ色で塗り直したくなりますね。



那覇市
3軒連発!


門扉も最高です。あまりデザインという言葉は使いませんが、すばらしいデザインだと思います。
猫が逃げないように?それとも入ってこないように?取り付けられたエキスパンドメタルもさりげなく、でも確実に機能しています。さらに開け閉めの時にケガしないように、エキスパンドメタルのはじっこに被せられたホースが優しいです。
おそらく水不足の時に書いたのでしょう。「散水は井戸水です」
金網越しの緑の見えかた、青いトタンのバランス、さし色の黄色の散りばめかたもすごいです。
溜息が出ます。



那覇市
青いトタンの色褪せ具合と錆びの筋、水道パイプの走りかたがもう、、、、



那覇市
屋根の鉄板とモルタルの壁との相性がまるでトミーとマツのようです。
まるで種子島の発射台でカウントダウンを待っているロケットような水タンクも忘れてはいけません。


古いか!?


なぜ青いペンキの建物がこんなに広まっているのか本当に不思議です。
これからも分布の北限、南限を探って行こうと思います。


同業者のお友達、LITTAI space works の仲地正樹さんが 勝手に傑作 というすばらしい研究をしていて、時には一緒に、時には個別で、勝手に認定した傑作を探して悦に入るという地味でニッチな活動をしています。

ふだん設計している建物とはだいぶかけ離れていますが、誤解を恐れずに言うと、普通の材料で普通の知識で必要にかられて作ってみたらこうなった、みたいなかたちがとってもカッコよかったり、つくった時のエネルギーが今でもにじみ出ていたり、かと思ったらあっさり途中で諦めていたり、材料が足りなくなって途中から違う材料を使ったりする潔さもあったりして、とても魅力を感じます。

時々、こんな傑作を 勝手に傑作 ギノワン支部 としてご紹介していきたいと思います。

暖簾分けを許してくれた正樹さん(本部長)、どうもありがとうございました。





  


2016年04月02日

地面の下にかかるおカネ その2

ちょっと前に、建物の下の見えないところにかかるおカネのお話を書きましたが、その時は主に地盤が弱い場合の事を書きました。

地盤が弱いときもありますが、当然強いときもあります。それも強すぎる場合が。

今回の地盤は琉球石灰岩で、ユンボの刃では掘れないほどカタいです。
無理に掘ろうとすると刃が欠けてしまいます。
その場合、専用の削岩機(インパクト とか ブレーカー と呼ばれます)を使って石灰岩を割らなければいけません。



ガガガガガガ
カンカンカンカン



あらかじめ地盤調査をして石灰岩があるということは分かっていましたが、その石灰岩が均等な深さであるのか、どのぐらいの範囲にあるのかは、実際に掘ってみないと分かりません。

そこでインパクトの出番になるのですが、機械の運搬費、リース費、人件費が追加でかかってしまいます。
実際掘ってみないと分からないので、あらかじめ工事費の見積で金額を出すこともできません。
このへんがアタマの痛いところです。

でも地盤が弱い場合に必要な杭などの補強も要らないし、地盤が堅いのは建物にとってはいいことです。

今回は石灰岩の部分と土の部分が半々だったので、土の部分も石灰岩の部分と同じような基礎の考え方で大丈夫なのか、いつも構造設計をお願いしている、徳和(とくわ)設計室の稲福さんに現場を見てもらいました。



「あのへん土ッス」



稲福さんに見てもらったところ、土の部分でも同じようなかたちで大丈夫というお墨付きをもらいました。 ホッ



稲福さんには前の職場のときから構造設計をお願いしていますが、業務の話だけでなく、仕事に対する姿勢とか頑張りどき休みどきのコツとか、フルマラソンの完走のやりかたとか、いろいろなアドバイスをしてくれるとてもありがたい存在です。
でも僕はフルマラソンを完走できたことがありません。






今回は、 地面の下で稲福さん のハナシでした。 あれ?


地面の下にかかるおカネ その1





  


Posted by localou at 20:44建物のこと